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どうか今日も適当に生きて

この歌と共に、未来の扉を開けよう

ABC座2017ジャニーズ伝説、観て参りました。

3年ぶりの再演ということで、ストーリーをはじめ5人のスキルまで何もかもがパワーアップした久々のジャニ伝。

いやあ、良さしかない。というかそもそもやはりこの時期に日生劇場で舞台をやらせてもらえることに感謝しかないのと、最初に日生に訪れた数年前のガキンチョだった自分のこととか、それから時間が経っていろんなことがあったなとか、この寒さと日生が全部ひっくるめて思い出させてくれて、感慨深くなっちゃうのがえび座のいいところでもある。長く応援してるとこういうこともあるんだなあ。

 

基本的なストーリーは一緒だけど、ジャニーさん出てきたり、ジャニーズの結成話が出てきたり、と思ったらあおいさんが歌いはじめたり新しいこともちらほら。

これまでのジャニ伝とは違って、今回はジャニーさんのセリフとかその時ジャニーさんがなにしたかだとかがよく分かるようになってて、というか意識的なんだろうけど少しジャニーさんにスポットを当てたような構成になってて面白い。

エストサイドストーリーをみんなで見に行った、っていうシーンがあったり、戸塚さんのセリフだったり、なんかジャニーさんすごいんだなあとか真剣に思った。

 

ジャニーズの4人がウエストサイドストーリーのことを忘れられなくて、ショービジネスのためにアメリカに行くけど、やっぱり最初にウエストサイドストーリーを見たジャニーさんが、いっっっっちばんウエストサイドストーリーに思い入れがあって、一番忘れられないんだろうなあ。あの時のジャニーさんが受けた衝撃はとてつもないものだったんだろうなあ…。

アメリカに行ってショービジネス学んで、日本に持ち帰るけどどうしても日本じゃ受け入れてもらえなくて、その時の雰囲気なんて分からないけど、歌謡曲だなんだ言ってるときに、アメリカのエンターテインメントは当時の日本人の目にはあまり魅力的に映らなかったのかな、と思うと、ここまで長く、根気強く、時代に合わせてジャニーズとしての仕事を続けてきたジャニーさんは本当にすごい。

ジャニーズの4人が解散してしまうくらい、自分たちの手でジャニーズを守るために時代を終わらせてしまうくらいの日本のショービジネスの世界で、成功を収め続けるジャニーさん、本当にすごいよ。

 

ジャニーズが解散を決めたとき、戸塚が、というかジャニーさんは「君たちは、誰も開けたことのない扉をあけたんだ」って言うけど、あけたことのない扉をあけさせてくれたのはジャニーさんで、しかもジャニーズが解散したあともフォーリーブス、少年隊と、新しいグループを世に送り出してる。

その度その度新しい扉を準備してくれてることが本当にすごいし、これがジャニーさんの仕事の真骨頂だなって。

ジャニーさんはここまで、いろんなことをやっている中で、最初の4人がウエストサイドストーリーを見て感動してエンターテインメントのためにアメリカに行く、という新しい扉をあけた時の感動を超えるようなものを探し続けちゃってるんじゃないかなーと感じてしまった。

 

バリー・デヴォーゾンとの出会いは偶然なのか必然なのかこれまたジャニーさんが準備してくれていたのか、どちらにしろそこで出会ったNever My Loveが運命変えちゃうし、そのシーンは毎回全部のジャニ伝で大事にされてるし、だからこそ見れば見るほどそのNever My Loveはジャニーさんにとって、ジャニーズにとって本当に大事な曲なんだなと思うし、一つの音楽がここまでいろんなことを動かしてしまって、未来に繋がっていて、今ここでA.B.C-Zが歌わせてもらってるんだと思うと、ほんとこんなのただの奇跡の連続って言葉だけじゃ説明できないくらいロマンが詰まってる。

「ジャニーさん」という一つの歴史に触れられたような気がして、そしてえびをジャニーさんの歴史に触れさせてくれる舞台の出演者に選んでもらえたことが何より嬉しい。

 

ジャニーズの4人が蒔いた種はフォーリーブスが芽を出して葉をつけて、今では宇宙から見ても分かるくらい大きな木になってる。って劇中であおいさんが言うけど、どう考えてもその大きな木は前回?前々回?のJWでの大木だなあ、と思った。ジャニーさんにはやっぱり、4人が蒔いた種は帝国劇場で今の若いジャニーズJr.達によって大きな木になってるように見えてる。

ジャニーさんはみんなに夢を与えながら、自分が一番綺麗な夢を見れているなあ、と思う。一番純粋に、自分のショービジネスに自信があって、愛がある。

本当にすごいなあ、ジャニーズ。

 一つの種が、大きな幹を作って、その先でたくさんの枝葉がいろんな分野に向かって広がって、綺麗な花を咲かせてたり、尖った緑の葉をつけてたり、美しく紅葉してたり、自由に咲ける木を作り出したんだなあ。

こんなロマンの詰まった奇跡みたいなことがこの時代に産まれて、まさにその目撃者になれてることが、とんでもなく奇跡だなと思うわけです。